── 当社のサービスをお知りになったきっかけは?
木村さん:トリノ・ガーデンさんを知ったのは、知人から紹介とTBSテレビの「がっちりマンデー」を見たことがきっかけでした。こんな会社があるんだ、面白いなと思いましたね。
たとえば、動線分析をしたり、顧客の表情を読み取ったりと、AIで画像から何かを分析する事業自体はよくあるんですよね。ただこれをどのように現場の改善施策やオペレーション実装するのかという点において、汎用性に欠けることが多い印象です。要はこれらのテクノロジーをうまく現場に落とし込んで活用できている事例をあまり見ない。この点、現場の動画を目視で確認して、人力でコツコツと数値分析するトリノ・ガーデンさんの取組みは、率直に素晴らしいなと感じましたし、現場にとってはとても使いやすいアウトソースサービスだと思いましたね。

── 実際に当社のサービスをお使いになってどうですか?
木村さん:われわれは投資先企業にトリノ・ガーデンさんのサービスを利用してもらう、という形で携わっているわけですが、投資先の社長は、やっぱり最初のプレゼンを受けた時点では概ね評価は高いのですが、費用面で躊躇することがあります。
だけど、いざ導入してみると、費用対効果が高いのでその印象は変化します。トリノ・ガーデンさんも外食企業のPL構造をよくご理解いただいているので、限られた予算枠の中で最大限できることを探ってくださるという点もありがたいですね。
トリノ・ガーデンさんの分析レポートは、スーパーバイザーやエリアマネージャーに現場のオペレーションを見てもらって報告させるよりも、よっぽど可視化の度合いが高いんですよ。だから結果としてコストパフォーマンスが高いと思います。
実際のところ、これを内製化しようとしてスーパーバイザーやエリアマネージャーが現場に行っても、店長と話し合って終わってしまうということも多いので、現場をくまなく見ることは難しいわけです。
だから課題があっても誰も気づけないという状況に陥りがちなんですが、トリノ・ガーデンさんのサービスはこれを動画として可視化してくれて、そのうえで、ちゃんとマニュアルに落とし込んでくださる。この現場視点を持って動いてくださるんで、とてもありがたいです。
例えば、ビジネスコンサルティング会社に現場課題の抽出を依頼すると、オペレーションの実態まではベンチマークができないので、現場の人間に直接ヒアリングしてしまい、机上で数値分析して終わり、ということもザラだと思うんです。現場のスタッフは網羅的にすべてを把握できているわけではないから、彼らに聞いたところで事実を100%伝えられるかと言ったら、そうではない。この点、トリノ・ガーデンさんは動画で確たる記録を残してくださるので、やはり説得力が違いますよね。

── 当社のサービスをご利用いただいた前後で、何か変化はありましたか?
木村さん:具体的にここがこう変わった、ということよりも、当社とトリノ・ガーデンさんとで、定期的に定例会を開いて情報共有をしていただいているわけですが、そこでのインプットが大きな財産になっているということですかね。
今、業種も業態も異なる複数の投資先企業にトリノ・ガーデンさんのサービスを入れていて、各々見つかる課題や改善策って異なるわけですけど、これらを共有し合って知見を広げる機会を持てるのはいいことですね。
トリノ・ガーデンさんが持っている技術の凄さというのを、目の前の単一業態の単一事象の中で確認するのではなく、複数俯瞰して見ることによって、オペレーションへの理解の深度も変わりましたし、課題解決に対するアプローチ方法も増えました。
もしトリノ・ガーデンさんへの依頼を考えている方がいらっしゃるなら、1つのプロジェクトで終わらせてしまうのはもったいないということを助言したいですね。やるならば、長くお付き合いして、いろんな課題、いろんなテーマに一緒に取り組んでいただく。そして各現場、各プロジェクトで蓄積されたさまざまなノウハウを共有して成長していくというやり方が、とても有効だと思います。トリノ・ガーデンさんにはディスカッションパートナーになってもらうぐらいの勢いで、長い目で向き合ってもらうと結果として得るものが大きくなると思いますね。