1. TOP
  2. /
  3. 事例
  4. /
  5. 新業態の立ち上げ&既存業態のブラッシュアップ

新業態の立ち上げ&既存業態のブラッシュアップ

  • クライアント名

    株式会社串カツ田中ホールディングス

  • 分野

    外食・食物販

  • プロジェクトテーマ

    収益・生産性の改善

    再現性の担保・事業モデル化

  • 主幹部署

    経営企画/戦略

    営業/教育

  • プロジェクト実施期間

    3プロジェクト / 3年

株式会社串カツ田中ホールディングス様は、全国に「串カツ田中」を300店舗展開されており、2020年には新業態として、食事を主体とする「鳥と卵の専門店 鳥玉」を展開されています。
同社とは、新業態の出店前の構想段階からオペレーション、設備、レイアウトの設計、オープン後の軌道修正を並走させていただきました。また別プロジェクトとして、母業の「串カツ田中」の分析など、複数のテーマを長期でご一緒頂いたホールディングスの取締役、新業態の代表を務められている大須賀さんにプロジェクト実施前後のお話を伺いました。

課題感

・未開拓分野の新業態の立ち上げを 確実に行いたい
・主力事業の生産性・伸びしろと打ち手を科学的に抽出したい
・DX導入効果を可視化したい

何をおこなったのか

・新業態のオペレーション負荷のシミュレーションによるオペレーション設計
・新業態のレイアウト、フォーメーション、オリジナル設備の設計
・新業態のKPIの抽出と設計、KPI計測によるSV-ingの運用サポート
・新業態のスタッフ向けの動画マニュアルの制作
・既存業態の生産性の伸びしろと打ち手の抽出
・既存業態における接客熟練者の技能可視化とオペレーションの定義
・既存業態におけるスタッフトレーニング用の動画マニュアルの制作

どうなったか

・新業態の立ち上げ(計画の達成)
・提供速度改善によるリピート率改善
・コロナ禍での接客オペレーションを展開
・テイクアウト・宅配増に伴う店内レイアウトの改善
・DX導入による影響を可視化し、導入効果を最適化するUI・オペレーションの改善

解像度の高い属人的なプロセスの可視化

── 当社のサービスをご利用いただくに至ったきっかけは?

大須賀さん:「横浜家系ラーメン 町田商店」を展開する株式会社ギフト様、トリノ・ガーデン様でオペレーションを科学的に分析してもらったことで、かなりいい成果があったと知って、ギフト様からトリノ・ガーデン様を紹介いただいたのがきっかけです。

サービス内容を聞いても、最初はピンと来ないメンバーもいたみたいなんですが、当社は行動心理学に基づいた研修などを過去に実施していたこともあり、オペレーションを分解して改善していく、という内容は個人的にはとても興味深かったですね。

最初のプロジェクトとしては、2020年に食事主体の業態である「鳥と卵の専門店 鳥玉」を新業態として立ち上げたため、その立ち上げサポートをお願いしました。

当社の母業は居酒屋チェーンの「串カツ田中」であるため、食事業態のノウハウはまだまだ未開拓でした。

そんな中で、社内だけで一からオペレーションを設計するとなると膨大な年月がかかるだけでなく、どこかで不都合が生じてしまうだろうと思いまして。「ぜひトリノ・ガーデン様にサポートをお願いしましょう」となりましたね。

入り口としては「鳥玉」の業態立ち上げだったわけですが、事前に期待していた以上にとても良い結果が出たので、これはぜひ「串カツ田中」のオペレーション改善もお願いしようとなって、2業態のオペレーション分析に参画いただいたんですよね。

── 実際にプロジェクトを実施してからの印象は?

大須賀さん:これまで、社内には「ESやCSを上げるためにこの数字を追いかけましょう」という漠然とした指標はあったのですが、その数字を達成するために具体的にどんなプロセスが必要なのか、どこをどう頑張ったらいいのかということが可視化されていなかったんです。

指標はあるけれど、そこまでのプロセスは属人的と言いますか。

この点、トリノ・ガーデン様は現場をしっかり分析したうえで、課題の炙り出しやその解決策、追うべき指標というのをロジカルに提示してくれて、とにかくわかりやすかったですね。

ここで見つかった指標やオペレーションを「標準モデル」として、今でも社内マニュアルとして活用しています。

数値だけではない分析結果の表現が
社内の伝達スピードを上げた

大須賀さん:売上げが高い店というのは、スタープレイヤーのようなスタッフが大体1人はいるものです。もともと当社は、そういうプレイヤーをもっと輩出しようとしていたわけですが、じゃあ彼らのどこが具体的にすごいのかという点はなかなか言語化しづらいため、「あの子なんかすごいよね」というところで止まってしまっていたんです。

ところが、トリノ・ガーデン様にお願いすると、このスタープレイヤーと他のスタッフの動きの違いを動画分析によって可視化して、明文化することができる。

その違いというのは、本当に細かい部分なんですけど、そこに気付けるかどうかで売上げが変わるんですよね。

私自身は、結構課題を分析することが好きなんですが、その解像度のレベルが遥かに違うなと思い知りましたね(笑)。

分かりやすい指標と共通言語という収穫

── 新業態だけでなく既存業態の幹部の皆さんも吸収スピードが速かったですよね?

大須賀さん:プロジェクトがスタートした当初から、比較的みんな好意的と言いますか、抵抗感というより、逆に「そんな考えがあるんだ!」みたいな感じでしたね。

単に分析してもらうだけでなく、分析報告会で話してもらう色んな学術的な背景や事例が印象に残っていて、その時聞いた考え方は、社内メンバーの会話にも出てきます。

たとえば、トレーニングを担当していた現場スタッフからは、お客さまの入店時の対応一つとっても、大きく変わったという声を聞きます。

今までは、「入り口にお客さまがいらっしゃったら対応する」という作業フローだったのが、「3秒以内に必ず声をかけよう」という数値目標ができて、これをスタッフ全員で共有して徹底しているということでした。

「3秒」が共通言語というか、みんなが共有できる指標をあらゆるシーンで設定していただいて、しかもこれがわかりやすい。

われわれのように店舗数が増えてチェーン化している組織では、どの店舗でも、誰もが同じように作業をできるように、オペレーションでも何でも標準化する必要があるわけですが、その点、わかりやすい共通言語を作っていただいたというのは大きな収穫となりました。

── われわれは御社にとって、どのような存在でしょうか?

大須賀さん:当社に関しては、「鳥玉」という新業態の立ち上げサポートと、ある程度オペレーションが定まっていた「串カツ田中」の業態ブラッシュアップというある種方向性の異なる2つのプロジェクトでお世話になったんですよね。

まったく違う課題に対して、そしてDXなど複数の複雑なテーマに対して、それぞれ全力で向き合って結果を出してくださったので、そうした点で、やはりプロフェッショナルだなぁという印象ですね。

あとは、チェーン店というのはやはりオペレーションを仕組み化してロジカルに運用していく必要があると思うのですが、この仕組み化する力、そしてこれをブラッシュアップしていく力。

これこそがトリノ・ガーデン様の強みなんだな、と実感しました。

  • クライアント名

    株式会社串カツ田中ホールディングス

  • 分野

    外食・食物販

  • プロジェクトテーマ

    収益・生産性の改善

    再現性の担保・事業モデル化

  • 主幹部署

    経営企画/戦略

    営業/教育

  • プロジェクト実施期間

    3プロジェクト / 3年

Other
Contact

オペレーションに関する疑問・相談・ご依頼、
お気軽にお問い合わせください。