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経営層による実施判断・現場への浸透にデータを活用

  • クライアント名

    株式会社松屋フーズ

  • 分野

    外食・食物販

  • プロジェクトテーマ

    収益・生産性の改善

    再現性の担保・事業モデル化

  • 主幹部署

    経営企画/戦略

    その他

  • プロジェクト実施期間

    19プロジェクト / 5年

株式会社松屋フーズ様とは、主力の牛めし業態、とんかつ業態から新業態まで、過去5年にわたって様々なプロジェクトをご一緒させて頂きました。
複数の取り組みの中で、全店のオペレーションや設備の設計、業態モデルの構築など事業の中枢部分を担われている事業推進部 部長 遠藤さんに当社の印象について伺いました。

課題感

・言語化・数値化できていない熟練スタッフの技を可視化し全店標準にしたい
・新業態や新型設備を導入した店舗の伸びしろや課題を科学的に定量化したい
・客数やメニュー構成により変化する店内で発生する作業負荷を定量化し、標準作業時間や標準動作を可視化したい

何をおこなったのか

・営業時間中の複数人のスタッフの動き方を数値で比較し成功要因を抽出
・新業態や新型設備導入前後で、お客様の滞在プロセス・動線を可視化し、
 お客様視点でのストレスや戸惑いを数値化
・掲示物やレイアウトによる動線改善、オリジナル設備・機器の開発
・作業負荷をシミュレーションする動作のデータベース作成
・改善効果の定量化

どうなったか

・新業態の改善ポイントの絞り込み
・新型設備導入における効果を最大化するオペレーション要件の定義
・新メニューや手順変更に伴う理論上の作業負荷を予測
・その他

現場には「納得感」を、経営層には「判断材料」を

── 当社のサービスをご利用いただいて感触はどうですか?

遠藤さん:トリノ・ガーデンさんのお力を借りすることで、現場のオペレーションが動画として録画され、そこで起きるさまざまなことが数値化されたわけですが、これによって、みんなが「腑に落ちる」という感覚を得たな、と実感しています。

これまで、スタッフ一人ひとりが各々の経験から「これはこうした方が作業しやすい」という感覚で仕事をしていたところに、動画や数字として裏付けが示されることで、「やっぱり合ってたんだ!」と納得感が得られる。

その逆も然りで、これまでは「Aが正しい」とみんなが思っていたことに関して、仮に「実はBが正しい」と違う結果が示されたとしても、動画での分析を見ると、腹落ちしやすいですよね。これは大きな収穫でした。

加えて、現場で起こったことや、何か施策を打つ際なんかには、役員や上長に報告するわけですけど、やはりトップは忙しいので、「結局これはどうなったの?」と結論ファーストを求められます。

なおかつ、店舗数が多いと1つ1つの施策によって生じる影響も大きくなるため、確固たる材料がなければいけない。

そういう時に、御社の分析レポートをもとに報告をすると「こういう結果が出たので、こう変えます」と明確に言えるようになった。

しかも、現場の経験や所感ではなく事実に基づいたデータの結果で伝えられる。これも一つの成果でしたね。

── ありがたいことにこれまで5年以上、当社のサービスをリピート利用していただいていますが、印象に残っているプロジェクトなどはありましたか?

遠藤さん:厨房スタッフの生産性の伸びしろを探すプロジェクトですね。

ある店舗に、他のスタッフと比べて生産性がずば抜けて高いAさんという厨房スタッフがいたんですが、他にもやる気のあるスタッフや真面目なスタッフはたくさんいるし、傍から見ている限りは、その理由がどこにあるかわからない。

それが、トリノ・ガーデンさんの動画分析の結果によると、Aさんは一定の時間内に複数の調理を同時並行している、だから生産性が高いんだということがわかったんです。

他のスタッフが1品を作る間に、Aさんは3品を仕上げてしまう、と。これは調理中のAさんの身体の向きと使い方に秘密があったわけなのですが、こういうことは、実際に動画で見ないとわからないことですよね。

この動画を見た当時の店長たちは、みんな「今後、この動画をもとにしてスタッフたちに教育すればいいね」とうなずいていました。

われわれは、「冷蔵庫から食材を出して、このボタンを押して」というような、調理の手順に関するマニュアルは作れても、複数の調理を同時並行するやり方というのはマニュアル化できないし、教育もしづらいわけです。

そういった、かゆいところに手が届くサービスはすごいなぁと思いましたね。

一緒に課題解決に向かって奔走する

── 当社のサービスを形容するとしたら、どのようなものでしょうか?

遠藤さん:これは私の主観ですけれど、「コンサルタント」と言ってしまうと少々冷徹なイメージを受ける方もいらっしゃると思うんです。

なんとなく現場を見て報告書を提出してそれでおしまい、といったような。ただ、トリノ・ガーデンさんに関しては、クライアントである我々に寄り添って、「一緒に問題を解決していこう!」という気概を感じるんですね。

なので、課題解決に向かって導いてくれつつ、一緒に奔走してくれる「お助けマン」というところでしょうか。

外食業界は、人が関わる仕事、人に紐付く仕事がほとんどなので、どうしてもさまざまなことが属人的に語られることが多いんですよね。

特に当社は、比較的長く勤めている人間が多いので、オペレーションにしろ何にしろ、ベテランスタッフたちによる経験や勘といったものに基づいて現場への指示が出がちでした。

もちろん、それが上手く働いてきて今があると思うので、それ自体を否定するわけではないのですが、ただ、トリノ・ガーデンさんの動画分析に基づいたレポートやマニュアルがあることで、やっぱりスタッフたちの腹落ちのしやすさが段違いに変わりました。

これはわれわれが次のステップへ進むうえで、とても大きな手助けでしたね。

  • クライアント名

    株式会社松屋フーズ

  • 分野

    外食・食物販

  • プロジェクトテーマ

    収益・生産性の改善

    再現性の担保・事業モデル化

  • 主幹部署

    経営企画/戦略

    その他

  • プロジェクト実施期間

    19プロジェクト / 5年

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